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鈴木 理沙

教員紹介

氏名 / 英名 鈴木 理沙 / Lisa Suzuki
学科 流通情報工学科
職位 准教授
学位 博士(工学)
役職・委員 教務主事補、学生指導委員
専門分野 ロジスティクス・船舶海洋工学・社会システム工学
担当教科

基礎実習(1年)、専門基礎(情報)(1年)、マーチャンダイジング(4年) 、在庫管理(5年)、

ターミナル工学(専攻科)

流通演習(2年)、流通情報工学演習(4年)

資格等 3級小型船舶操縦士
所属学会・協会 日本航海学会、日本物流学会、日本経営工学会
TEL・E-mail (代表)0846-65-3101

担当科目と概要

基礎実習(1年)

  1. 本科目は各学科の専門科目の基礎となるもので、組織において協力して行動することの意義を理解しながら、実技・実習と情報演習を行う。
  2. 一般教科、商船学科、電子制御工学科、流通情報工学科で学習する基礎的な実習・演習を所属学科に関係なく習得する。
  3. 本科目では専門的知識・技術とその基礎を体験する。社会に貢献できる創造力と実践力の基礎を身につける。
※主な担当部分は1、の情報演習です。具体的には、Wordを用いた実習報告書・日本語ワープロ検定試験(3級)対策、Excelを用いた情報処理技能検定(表計算)(3級)対策となります。

専門基礎(情報)(1年)

前期はプログラミングの入門としてScratchを学び,後期はWordによる文書作成やExcelによるビジネスデータ分析を中心に学びます。Scratchでは、プログラミングを通じて、コンピュータのプログラムがどのように動作するのか仕組みを理解する事と共に、プログラム開発の基本的な手法を体験的に学び、あわせて論理的思考の習得を目指します。また、作品作りを通して、課題設定や解決方法を身につけ、作品の発表によりプレゼンテーションスキルを身につけます。

後期は、Word・Excelを用いた文書作成やデータ分析に関する基本的な手法を身に付ける事を目指します。

商品流通管理(4年・流通コース)

流通・ビジネス系科目として、小売業における一連の作業プロセスとしてのマーチャンダイジングの構成要素と全体像を学習します。そのために、小売業の類型、ストアオペレーション、マーケティングンおよび販売・経営管理の概要について基本的なしくみを習得し、その基礎的な知識と技術を流通・ビジネスの実務に応用できる能力(リテールマーケティング(販売士)3級レベル)を身につけます。

在庫管理(5年)

在庫管理は企業経営について利益の増減に大きな影響を与えます。
そこで、在庫管理の基本である、何を(商品)、何時(発注時期)、どれだけ(発注量)発注すればよいかの決定方法について学びます。具体的には、企業経営における在庫管理の重要性、在庫の基本的役割、顧客サービスの決定方法、発注方式、需要予測等について演習等を行います。

ターミナル工学(専攻科・産業システム工学専攻1年)

港湾,空港,駅,物流センター,トラックターミナル,駐車場など様々なターミナルにおける管理手法の在庫管理、待ち行列、日程計画などについてエクセルを利用した解法について学びます。

また,精密な解を求めるための数学的に厳密な算法だけでなく,許された時間内にできるだけ良質な解を得る近似解法についても理解を深め,ロジスティクスなどの新たなシステム開発の問題に応用する能力を養うことを目標とします。

研究紹介

主な研究テーマ

  • 瀬戸内海離島における災害時に備えた備蓄の現状把握及び問題抽出に関する研究
  • 中国の鉄鉱石輸入における問題点の抽出及び輸送ネットワークの構築に関する研究

キーワード

  • 物流・海運、瀬戸内海、離島、災害、備蓄
  • 鉄鉱石輸入、鉄道輸送、輸送ネットワーク

瀬戸内海離島における災害時に備えた備蓄の現状把握及び問題抽出に関する研究

研究の概要と特徴

今後30年以内に70%の確率で南海トラフマグニチュード8~9クラス巨大地震が発生すると予測されている。災害時、我が国の有人離島の1/3が集中する瀬戸内海では津波による港湾施設の被害や漂流物の発生により船舶航行障害が生じ、離島の一時的な孤立が懸念されている。これより、災害時の瀬戸内海離島では本土からの救援物資が途絶された際も1週間程度の生活を維持できるための備蓄物資が必要であるとされている。しかし、現状では各離島を対象とした備蓄の現状については検討が行われていない。
そこで、本研究では瀬戸内海離島を対象に、現状における備蓄物資(公助による現物在庫)の種類や量について現状把握を行い、問題点を抽出する事を目的とする。

研究方法

本研究で対象とした瀬戸内海の149の有人離島を対象に、現状の各離島内での備蓄状況(備蓄物資の品目、備蓄量等)について調査を行った。調査方法は、有人離島を持つ52の市町村の地域防災計画の調査ととともに、これらの有人離島のうち49の市町村へのヒアリングも同時に行った。

研究成果

検討の結果、次のような事が明らかになった。

  1. 離島の備蓄物資の品目の種類数について、地域によって偏りが見られる事が分かった。また、数量は全品目を通して不足している事が明らかになった。
  2. 特定の地域の離島では、土砂災害による被害の想定される場所に立地している保管施設の数が全体の約44%と本土(約24.5%)と比較して特に多い事が分かった。

中国の鉄鉱石輸入における問題点の抽出及び輸送ネットワークの構築に関する研究

研究の概要と特徴

中国の鉄鉱石輸入は、経済の成長に伴うインフラ整備の拡大によって、2001年から2014年の13年間で約8.4億トンも増加した。しかし、急増した鉄鉱石輸入量に対して、中国の港湾整備は遅れている。このため中国政府は、港湾整備を加速し、貨物取扱能力を引き上げるべく、港湾整備に関する計画などを作成した。これに伴い、ハブ港の配置や港湾の浚渫を行い、貨物取扱量が増加している。しかし、港湾から製鉄所までの鉄道の輸送能力が不足しているため、港湾に鉄鉱石が滞留し、結果として鉄鉱石の荷揚げができず、入港待ちの問題が依然として生じている。

そこで本研究では、鉄鉱石の輸出港をPortHedland港(Australia)とSepetiba港(Brazil)、輸入港を大連港、営口港、丹東港として、これらの輸出入港を対象に、鉄鉱石輸入における現状を調査した上で問題点を整理し、鉄鉱石の輸出港から製鉄所までの輸送を対象に、物流コストが最小となる輸送ネットワークを検討することを目的とする。

研究方法

本研究で対象とする輸送ネットワークに関わる物流コストの定式化を行い、最適な輸送ネットワークの検物流コストは、荷主が支払う運賃とし、海上部分と陸上部分に分けて定式化した。

まず、海上部分については、船型毎(10・20・30・40万トン)のバルク船の運航に関わるコスト(船の航海分運賃単価、船の入出港分運賃単)を運賃と見なし、輸送距離に比例するとして定式化した。なお、各港湾の入出港費が異なることから運航に関わるコストから分離して明示的に取り扱うこととした。そして、鉄道輸送に関わる運賃は1トンキロあたりの単価を用いて1度に輸送可能な輸送量を乗じることにより、輸送距離に比例するとして定式化した。

また、各輸出港からの輸送量やバルク船や列車の輸送能力等の制約条件等を定めた。

研究成果

検討の結果、次のような事が明らかになった。

  1. 港湾の水深制約を考慮し、最適化を行った場合の物流コストは、47,845万ドルであり、そのほとんどが海上部分のコストである。
  2. また、最適解から大連港に鉄鉱石の輸入が集中することが分かり、大連港を中心に鉄鉱石を輸入する輸送ネットワークを構築するのが望ましいと分かった。
  3. 港湾の水深制約を外した検討から、大水深化は丹東港ではなく、営口港とするのが望ましいと分かった。

実績

論文(査読有)

  1. 「安定的な輸入のための日本籍船の必要隻数算出モデルに関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎)『日本航海学会論文集』第122巻,2010年3月,171-178頁.
  2. 「国際海上コンテナ輸送におけるCO2排出量削減策の実行可能性に関する研究」(黒川久幸、高野智貴、鈴木理沙、鶴田三郎)『日本航海学会論文集』第124巻,2011年3月,1-9頁.
  3. 「我が国の小麦輸入におけるCO2排出量の現状把握に関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎)『日本航海学会論文集』第126巻,2012年3月,229-236頁.
  4. 「我が国のドライバルク港湾における政策効果の検証に関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎と共著)『日本航海学会論文集』第127巻,2012年9月,181-188頁.
  5. 「コンテナ輸送によるインバランスの解消及びバルク貨物の片荷輸送の抑制によるCO2排出量の削減効果の検証に関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸)『日本航海学会論文集』第129巻,2013年12月,133-140頁.
  6. 「北極海航路を用いた東アジアと欧州間のコンテナ輸送における二酸化炭素排出量の削減に関する研究」(咸暁黎、郭天淳、黒川久幸、鈴木理沙)『日本航海学会論文集』第132巻,2015年7月,142-150頁.
  7. 「我が国の小麦輸入における輸送パターンに関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、永岩健一郎)『日本航海学会論文集』第133巻,2015年12月,95-106頁.

国際会議(査読有)

  1. 「A Study on Prospect for Enlargementof the Dry BulkShip」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎)『AsiaNavigation Conference2012 Proceedings』,2012年11月,40-51頁

学会発表

  1. 「安定的な輸入のための日本籍船の必要隻数算出モデルに関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎)、日本航海学会第121回講演会,水産大学校,2009年10月.
  2. 「国際海上コンテナ輸送におけるCO2排出量削減策の実行可能性に関する研究」(黒川久幸、高野智貴、鶴田三郎、鈴木理沙)日本航海学会第122回講演会,東京海洋大学,2010年5月.
  3. 「我が国の小麦輸入におけるCO2排出量の現状把握に関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎)日本航海学会 第125回講演会,独立行政法人 海上技術安全研究所,2011年10月.
  4. 「我が国のドライバルク港湾における政策効果の検証に関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎)日本航海学会第126回講演会,東京海洋大学,2012年5月.
  5. 「国際バルク戦略港湾政策と必要船隊及び寄港に関する研究―鉄鉱石専用船を対象として―」(鈴木ひろか、森翔世、鈴木理沙、黒川久幸)日本航海学会 第126回講演会・研究会 物流研究会,東京海洋大学,2012年5月.
  6. 「A Study on Prospect for Enlargement of the Dry Bulk Ship」(鈴木理沙、黒川久幸、鶴田三郎)Asia Navigation Conference2012,神戸ポートタワーホテル,2012年11月.
  7. 「北極海航路を用いた東アジアと欧州間のコンテナ輸送における二酸化炭素排出量の削減に関する研究」(咸暁黎、郭天淳、黒川久幸、鈴木理沙) 日本航海学会 第131回講演会、函館市民会館、2014年10月
  8. 「外航海運におけるCO2排出量削減策に関する取組の課題」(鈴木理沙)日本航海学会第131回講演会 物流研究会,北海道大学,2014年11月.
  9. 「大崎上島における買物弱者の現状」(鈴木理沙、永岩健一郎、風呂本武典)日本物流学会中四国支部 研究報告会,広島修道大学,2014年12月.
  10. 「我が国の小麦輸入における輸送パターンに関する研究」(鈴木理沙、黒川久幸、永岩健一郎)日本航海学会第132回講演会,横浜ワールドポーターズ,2015年5月.
  11. 「大崎上島における生活支援のロジスティクスとしての移動販売に関する基礎研究」(鈴木理沙、永岩健一郎、風呂元武典、岐美宗)第32回日本物流学会全国大会,愛知学院大学,2015年9月.
  12. 「瀬戸内海離島における災害時に備えた備蓄の現状把握及び問題抽出に関する研究」(鈴木理沙) 日本航海学会第134回講演会,神戸勤労会館,2016年5月
  13. 「中国の鉄鉱石輸入における問題点の抽出及び輸送ネットワークの構築に関する研究」(咸暁黎、黒川久幸、鈴木理沙) 日本航海学会第134回講演会、神戸市勤労会館、2016年5月

学内紀要

  1. 「大崎上島における買い物弱者の現状についての基礎分析」(鈴木理沙、松下沙織、永岩健一郎、風呂本武典、田上敦士、閑田悠子)『広島商船高等専門学校紀要』第37巻,2015年3月,53-60頁.
  2. 「流通情報工学科における専門科目のための広報用教育教材の開発」(岐美宗,岩切裕哉, 田上敦士, 永岩健一郎, 鈴木理沙, 大高洸輝, 石井建樹, 田井政行)『広島商船高等専門学校紀要』第38巻, 71-75項, 2015年3月
  3. 「空き家情報マップの作成に関する基礎研究─大崎上島を事例として─」(鈴木理沙,岐美宗,岩切裕哉,大高洸輝,永岩健一郎)『広島商船高等専門学校紀要』第38巻,17-20項,2016年3月
  4. 「オープンスクール公開授業の企画・実践による高専学生と中学生のアクティブラーニングの共同効果とその課題」(岐美宗, 岩切裕哉, 田上敦士, 大高洸輝,鈴木理沙, 永岩健一郎, 澤田大吾)『広島商船高等専門学校紀要』第38巻、31-39項,2016年3月
  5. 「基礎実習における情報処理検定の実施効果」(内山憲子,大和田寛,鈴木理沙,大山博史,辰己公朗,河村義顕,小林豪,薮上敦弘,水井真治)『広島商船高等専門学校紀要』第38巻,195-199項,2016年3月
  6. 「タブレット端末を用いた発電所案内システムの開発」(岩切裕哉,岡村修司,遠入大二,鈴木理沙,大高洸輝,藤澤覚司,峠友平,舛本理紗)『広島商船高等専門学校紀要』第38巻,215-219項,2016年3月

その他

  1. 「小麦輸入における流通経路上のCO2排出量の把握とその削減策に関する考察」(黒川久幸、鈴木理沙)「低炭素社会を実現するための極小エネルギー輸送体系の構築」2011年度成果報告会,東京海洋大学,2012年3月
  2. .「外航海運における二酸化炭素排出量の削減策に関する研究」(黒川久幸、鈴木理沙)「低炭素社会を実現するための極小エネルギー輸送体系の構築」最終報告会・国際シンポジウム,東京海洋大学,2014年3月.

社会活動等

社会活動

日本物流学会 ビジネスセッション主務幹事(2009年5月~2014年3月)      

日本航海学会 物流研究会 運営委員(2017年5月~)

クラブ顧問

バスケットボール部

毎週月・火・木・金・土・日に第2体育館にて練習。部員総勢50名。
高校総体予選、弓削戦、中国地区高専大会等に出場。