
荒天航泊実験室には船体の運動に関する実験を行うための水槽が3つあります。これらの水槽では、実際の船を用いて行うことができない、あるいは条件を整えるのが難しい状況を想定した実験を行うことができます。
また、新造船の設計段階において、船型データを入力してシミュレートすることは可能ですが、水槽実験のデータはそれらを検証するために非常に重要な役割を持っています。
風洞水槽
風洞水槽は、水槽内に風や波を発生させることができる水槽です。この水槽では風を受けたときの船体に働く力(風圧力)を測定し、船型によって異なる特徴(風圧力特性)を調査することができます。
実習では模型船(コンテナ船と自動車専用船)を使用し、測定した風圧力をもとに風圧力特性や風圧モーメント特性、風圧力作用点位置、風圧力作用方向を計算します。

![]() コンテナ船 |
自動車専用船(PCC) |
![]() 広島丸4世 |
錨水槽
錨水槽は、錨の模型を使用して、錨が海底を掻く力(把駐力)や海底での動きを調査する水槽です。
把駐力は錨の型によって限界値があるので、形によってはひっくり返ってしまう(反転する)ために錨のつめが海底からはずれて引きずられてしまう現象(走錨)が起きます。
実習では把駐力の測定をするとともに、これらの現象が起きる様子やそのプロセスを学びます。

![]() ストック |
JIS-A型 |
![]() JNR型 |
バルド型 |
![]() AC-14型 |
DA-1型 |
回流水槽
回流水槽は、風洞水槽と同様に、模型船を使用して船体が流体から受ける力(船体抵抗)の測定を行う水槽です。
船体抵抗には摩擦抵抗、造波抵抗、渦抵抗の3つがありますが、いずれにしても水線下の形状と流速が重要です。回流水槽はポンプによって水槽内の水を任意の速さで循環させることができるので、船体抵抗の測定をすることによって、効率的な船体の設計が可能となります。






